「多層構造を成す美味しさのベースにあるのは味わい確かな醤油の朱(あか)だった」
上方レインボー
加里ラーメン


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ポリシーというよりセンシティブを感じるほど外観、内装、制服まで真っ白。ホールスタッフの接客もとても柔和で、その指導を思うと背筋が伸びた。店内に立ち込める香辛料の香りが、醤油と加里とで迷う僕のそんな背中を押した。アローカナという、栄養価の高い玉子で作った味玉のトッピングや玉子かけごはんを勧められたが、ラーメン屋に栄養価を求めていないので断った。渡された不織布のエプロンを付けて、次第に強まってくるスパイスの香りを楽しみながら待った。

7~8分が経ち、店主がカウンターにラーメンを置いた。「手前からお召し上がりください。ネギの下にカレーがありますから、溶きながらお楽しみください」といった案内をされた。言われた通りにまず手前、チャーシュー横のスープを啜った。ふわりとスパイスが香る、安心感を引き出す地に足の着いた味わいは、ベースとなる醤油スープの完成度を感じさせた。全粒粉らしい麺は蕎麦のように脆く軽く、啜った感触はまるで本当に十割蕎麦を食べたように錯覚させた。

ペースト状のカレーを溶くとクミンを始めスパイスの華やかな香りが一気に広がり、まろやかでコク深い刺激がスープを支配した。始めに醤油の安定感を味わったからこそ、この多層的な美味しさを容易に把握できた。単に味の変化を楽しませるだけでなく、この一杯への理解を促すための巧みな設計だった。カレーを溶ききった後は一転してとろとろの濃厚さとスパイスが際立ち、蕎麦風の麺との相性も良かった。

チャーシューの肉質が硬く半分脂身の部位(ウデ?)も好みではなくてキツかった。丼の底に沈んでいた角切りの煮豚はかなり美味しくて、チャーシューの代わりにこれを山盛り入れてほしいと思った。

チャーシュー以外はとても好感の持てる、上質で面白さのあるカレーラーメンだった。ご馳走様々。

【お店】上方レインボー
【アクセス】JR桃谷駅から徒歩8分
【メニュー】加里ラーメン 1,000円
【味】コクうまカレーラーメン
【雰囲気】純白
【私のおすすめ度】A

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★私のおすすめ度格付(僭越ながら)
AAA 大満足!絶対おすすめ
AA 満足!超おすすめ
A おすすめ
B 可もなく不可もなく
C 人によってはおすすめしない
D おすすめしない

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