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カウンター9席、2人掛けのテーブル2卓のこぢんまりした店内。若いお嬢さんが二人で切り盛りしている。どっちがヒデコさんだろう？それともヒデミかな？食券を渡してカウンター席に掛けて待つ。まるで10年振りに会った旧友かのように会話に花を咲かせる2人。よくもそう次から次と、そう他愛の無い話題を双方が閃くものだと感心する。しかしその手足はテキパキと、まるで首から下は別な生き物であるかのように機敏に働いている。SUPER BEAVERのBGMと相まって賑やかしい事この上ないが、活気のないよりはずっと良い。
既視感のある丼面。なんだろう？机の引き出しから出てきそうな。中央に台湾ミンチと呼ばれる醤油味のそぼろ肉。輪切りの唐辛子が鮮やか。その上に鎮座する卵黄。周りを囲むようにきざみネギ、きざみニラ、きざみ海苔が敷き詰められている。右端にニンニクと魚粉の小山。極太のメンマが左右対称に2本ずつ。並べられた半玉。そしてひときわ目を引くのは、ゴロゴロと迫力のある炙りホルモン。
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このように具沢山なので、非常に混ぜにくい。煮卵をひとつ口の中に放り込み、箸と蓮華を駆使してどうにかこうにかコネ繰り回す。そうして十分に具材とタレが絡まった熱い麺を、ぐいっと引っ張り上げて咥え、一気にすする！ドドド！と押し寄せるジャンクなタレの味わい、ピリ辛の鷹の爪、ニンニクやら魚粉やらあらゆる風味・香味が織り重なって、むちゃくちゃウマイ！！
もちもちして、ちょっと粘りを感じる麺は食べごたえ十分。全のせの麺量は普通盛り(200g)と同じであることを確認して注文したのだが、ごわっとした嵩のある形状と、噛んだ際の強い弾力が相まってそれ以上のボリュームに感じられる。さらに、噛むほどに旨味がにじみ出てくる炙りホルモンと濃厚な台湾ミンチとの相性は、想像の斜め上を行く良さ。味の濃い牛モツをおかずに味の濃いまぜそばが進むという悪魔のような取り合わせを実現している。
これは非常に爆発力のある力強い一杯。麻薬のような鮮烈な刺激により脳内には快楽物質が分泌され、得も言われぬ幸福感がもたらされる。
麺を平らげて追い飯を注文し、カウンター越しに箸とどんぶりを渡す。壁に貼ってある案内には「少量のご飯」と書いてあるが、小振りな茶碗一杯分ほどのご飯が投入されて帰って来た。蓮華でかき混ぜて「まぜめし」を完成する。これが美味しくないわけがなかろう！過去に例のない速さで腕は上下し、瞬く間に完食。むちゃくちゃにウマイ！！
ランチにこれを食べた日はもう、晩ご飯が要らなくなるほどのボリューム感と、ズシンと腹にたまる炭水化物が魅力的な、麺屋やまひでの台湾まぜそばでした。ご馳走様々。
【お店】麺屋やまひで 橿原店
【アクセス】近鉄新ノ口駅から徒歩6分
【メニュー】台湾まぜそば 全のせ(追い飯付) 1,400円
【味】ジャンクの権化
【雰囲気】とにかく明るいやまひで
【私のおすすめ度】AA
★私のおすすめ度格付(僭越ながら)
AAA 大満足！絶対おすすめ
AA 満足！超おすすめ
A おすすめ
B 可もなく不可もなく
C 人によってはおすすめしない
D おすすめしない
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