「想像以上に硬かった」
酪(らく)
葛城最強プリン


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片側0.4車線の小道の先に建っている一軒の古民家カフェ。ガラガラと二重の引き戸を開けると、親戚の家に来たような感覚。靴を脱いで上がるとひらけた板張りの居間。物が多くて雑然としているがなかなか趣がある。縁側(くれ縁)には灰皿が据えてある。

陽気で、NHKをぶっ壊しそうなガタイのいい店主のワンオペ。店の前にバイクが停めてあり、バイカー客と話し込む様子から店主もまたバイカーのようだ。接客から調理から会計まで一人でやるため何かと時間がかかるが、こんなのどかな田舎の山麓に来てまで、何を急くことがあろうか。

「お待たせしました!メッチャ硬いプリンです〜」などと冗談ぽく言いながら店主が “最強プリン” を運んできた。表面はつるりと美しく、形は低めの円錐台。鮮やかなカラメル液が玉子豆腐よろしくしゃぶしゃぶに浸かった状態。

早速スプーンを刺すと、硬めのゴマ豆腐のような感触。「おお〜立った立った」噂通り、爪で弾いても刺したスプーンがピーンと直立する。まるで羊羹に対してそうするように、スパスパと切り取りながら口へ運ぶ。

その味はとても美味しい。ちゃんと牛乳と卵で作られた、それも濃厚な味がする。カラメルソースは苦味なく、個人的には甘過ぎるほど甘い。掛けなくて良かったくらい甘い。

自然な味わいで抵抗なくスプーンが進む。コンビニで売っているカップ売りのプリンと比べると2〜3倍ほどの大きさがあったが、5歳の娘、2歳の息子ともにそれぞれひとつずつをペロリと平らげた。

プリン本体は一般的なプリンをぎゅっと押して固めたような高い密度があった。しかしまさか押し寿司でもあるまいし、どうやって作っているのか見当がつかない。少なくともゼラチンで固めたようなゼリーっぽい食感ではない。

あとで調べるに、卵を多めに使うと硬いプリンになるらしい。一方で脆い感じもないし、味はむしろ牛乳のコクが勝っているように思われた。妻いわく小麦粉を混ぜているのかも?なるほど。。今度、昼につけ麺を食べに伺って、あの店主殿に真相を訊いてみよう。

最後に、コーヒーも美味しかったので記しておく。今回はアイスコーヒーをいただいたが、ちゃんと豆から挽いてる味がした。こだわりを持って営んでいそうな店主なので、他にも色々あるフードメニューにも期待できそうだった。ご馳走様々。

【お店】酪(らく)
【アクセス】忍海駅から2km弱
【メニュー】葛城最強プリン 350円
【味】自然なおいしさのプリンと激甘ソース
【雰囲気】のどかな古民家
【私のおすすめ度】AA

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★私のおすすめ度格付(僭越ながら)
AAA 大満足!絶対おすすめ
AA 満足!超おすすめ
A おすすめ
B 可もなく不可もなく
C 人によってはおすすめしない
D おすすめしない

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