「ねっちりふわとろ玉子和え焼きそば」お好み焼きもみじ 御坊まぜ焼


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会社帰りに晩飯を求めて谷町九丁目。まもなく22時という遅い時間だが、この街にならきっと何かある──そんな期待が、地下鉄に揺られる私を途中下車させた。とは言え、店を探して闇雲に歩き回る時間は無い。改札を出てスマホを手に取り “リスト” を呼び出した。ここはお好みソースか、鶏ガラ醤油か。人々が帰路を急ぐ往来の脇で、己の本能に決断を委ねた。

お好み焼きもみじ
御坊まぜ焼

もみじ名物 御坊まぜ焼き とは「焼きそばにタマゴをからませた焼き物!!」とメニューに書いてある。その横に印刷された小さな写真から、少なくともオムそばの形状でないことは判る。焼きそばとどう違うのだろう? “タマゴをからませた” という表現がネックだ。いずれにせよ主役級の焼き物には違いなさそうなので、仕上がりを楽しみにしつつ、ビールと、とん平焼きを注文する。

一番搾り
とん平(税抜680円)
揚げ玉ボンバー!

ゴロゴロと入ったジューシーな豚肉と、ソースが染みた揚げ玉のサクサク食感が嬉しい。2~3人前のボリューム。たっぷりの旨味ソースとマヨネーズで味が濃く、ビールのお供にはもってこいだが、ひとりで食べると後半、少し飽きる。

もみじまぜ(税抜1,780円)

目の前の鉄板が拭かれ、“まぜ焼き” のお出ましだ。一見モダン焼きのようだが、その印象はくずれそうなほど柔らかく、ギリギリの粘度でまとまって自立している。熱に揺れる鰹節は、まるでこの料理がひとつの生命体であるかのように錯覚させる。この料理を月並みな単語で言い表すなら、“ねっちりふわとろ玉子和え焼きそば” 。大エビ、タコ、イカ、豚、ホタテ、玉ねぎ、上には半熟の目玉焼きと、具沢山で贅沢に仕上げられている。

てこで切り取って
箸で食べる

お好み焼きのようにテコで切って食べるが、お好み焼きのようにテコからは食べづらい。切り取っては小皿に乗せて、箸で口へ運ぶ。その味は、ウマい。速効力のあるソースが鼻腔を支配したあと、出汁の旨味が舌全体を蹂躙する。大振りな具材は個々の味が活かされていて、全体的に塩気より旨みによる美味しさの底上げが成されている。しかしこちらもとん平と同じく、ソースの濃厚さで次第に飽きが来る。後半は唐辛子を振って味変する。

立ち上がれば、思った以上に胃袋がパンパンだった。まぜ焼き、とん平、中瓶ビールの3品で3,000円を超える、いささかお高い晩餐となったが、相応の満足感と、谷九の底力を感じることは出来た。1品1品のボリュームが大きいので、2人以上での来店をおすすめする。ご馳走様々。

まぜ焼きメニュー
お好み焼き・広島焼きメニュー
焼きそば・焼きうどん・ねぎ焼きメニュー
鉄板焼き他のメニュー

【お店】お好み焼きもみじ
【アクセス】大阪メトロ谷町九丁目駅から徒歩3分
【メニュー】とん平 680円、もみじまぜ 1,780円
【味】濃厚とろうま!
【雰囲気】明るい鉄板焼き屋さん
【私のおすすめ度】A

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★私のおすすめ度格付(僭越ながら)
AAA 大満足!絶対おすすめ
AA 満足!超おすすめ
A おすすめ
B 可もなく不可もなく
C 人によってはおすすめしない
D おすすめしない

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