「ゆっくり食べる蕎麦屋」
守破離 黒門店
旬菜天盛りそば


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隠れ家のような佇まいの扉の先に広がる、天井が高く小洒落た内装と雰囲気はかなり良いが、取り敢えず卓が小さい。2人で蕎麦ともう2、3品を頼めば、品書きを含めて置き場が足りない。隙間無く食器を並べる整頓術が求められる。

蕎麦の前にまずは地鶏の肝煮でサッポロラガーをやる。みっちりとした食感のレバーには、甘辛い味が存分に染みている。こんもりと乗せられたシャキシャキの細切り生姜が素敵。濃厚な醤油で渇いた喉に、グラスからビールを流し込む。最高だ。昼間っから最高に美味しい。向いに座った酒の飲めない友人が、何かぼそぼそと私に話し掛けながら、小さな鋼鮫(はがねざめ)でわさびを円に擦っている。食べるか、と鶏肝を一片やった。

八角形の厚い皿に盛った天ぷらと、丸盆ざるに乗った蕎麦が出てきた。色々な季節の野菜をサクッと薄衣に揚げてある。なかには珍しいタネもあったように思うが、いちいち覚えちゃいない。天つゆに浸けたり、塩を付けたりして楽しむ。一方の二八蕎麦は妙に少ない。それに硬い。明らかに手切りの不揃いな麺幅と、点々と練り込まれた無数のホシがチャーム・ポイント。こりこり食感と喉越しは悪くないし、蕎麦の香りも少しはするが、しかし、これは明らかに、440円多めに支払って十割の大盛にせねばつまらない。

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何はともあれ、カラリと揚げ立ての野菜と、冷たい蕎麦のコントラストには間違いがない。これでもし、天ぷらが無かったらと思うとぞっとする。それでも890円の価値があると踏む店は自信満々だ。まあ価値観など人それぞれ、絶対的なものなど無いのだが。そんなことより兎に角、蕎麦をもう少しよく湯掻いて欲しい。蕎麦湯で割った濃いめのつゆを啜って、飲み込んだ。再訪は、どうかな?ちょっと分からない。ご馳走様々。

【お店】守破離 黒門店
【アクセス】近鉄日本橋駅から徒歩5分
【メニュー】旬菜天盛りそば 1,780円
【私のおすすめ度】A

★私のおすすめ度格付(僭越ながら)
AAA 大満足!絶対おすすめ
AA 満足!超おすすめ
A おすすめ
B 可もなく不可もなく
C 人によってはおすすめしない
D おすすめしない

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