「Grateful Noodles」
小麦生まれ、麺育ち。
特製中華そば

同僚から情報を仕入れ
我が未踏の名店名簿（ヴァルキリー•プロファイル）に追録した
2020年8月オープンの新店

定時上がりで会社ビル（クロックタワー）を脱出した夜
帰路を外れた地下鉄（オペレーターズ•サイド）に揺られ到着
「小麦生まれ、麺育ち。」
俺には閃かない命名センスだが
果たして…　ともかく並んでみる

小麦生まれ、麺育ち。
特製中華そば

まずはスープをひとくち
ジワッと来る塩気はやや強く
成る程、掴みはOK
だが──
血圧に憂慮する壮年にとって
全汁は断念（ロスト•ジャッジメント） せざるを得ない水準か
俺の直感はそう判断する
あなどるなかれ
220余杯のラーメンレビューを
伊達や酔狂でやってきたわけではない

だが一方で認めよう
凝縮された鶏出汁の旨味
奥ゆきを感じさせるカエシ
あくなき探究と試行錯誤の産物
言うなれば 究極至極の鶏清湯（ファイナル•ファンタジー）
その完成度たるや
美しき味　即ち美味であると！

麺は外見からして上質
出で立ちは威風堂々
さあ啜り給えと
我が飛蚊症の網膜（ギルティ•ギア）へ訴えかける
滑稽、実に滑稽なり！
打ち伸ばされた炭水化物が
創造主たる人類に指図するか
フッ… よかろう、ならば！
望み通りに啜り上げてやろう！

ズバズバァッ！！
ぶほっ！ごほげほ！！

ハッ！？
ここは… 小麦畑？
見渡す限り広がる穂先
さながら黄金色の絨毯
そよぐ風が波と表れては流れる
絶景かな、絶景かな
豊穣の大地（スター•オーシャン）は声なき声で俺
ｲﾗｯｼｬｲﾏｾｨ!!

ハッ！？
ここは… ラーメン屋
これは…… 特製中華そば
あの店主の甲高い掛け声が俺を
この世界線へ引き戻してくれたのか
それにしてもこの麺
香り・弾力・喉越しが魅せる
“奇跡の星の実り（レジェンド•オブ•マナ）” の追体験
もう皆まで言わずとも
聡明なる読者諸氏（ヴィーナス＆ブレイブス）ならば解るだろう
その実りがもたらすもの
それは揺るぎなき美味であると！！

トッピングは2種のチャーシュー
半分の味玉、海苔、メンマに三ツ葉
いずれもスープと麺の協奏（ダブルキャスト）を虐げず
また下手に引き立てもせず
他に何も要らない
何も欠いてはならない
比類無き共生（パラサイト•イヴ）を体現している！

さて… 麺を平らげ
残ったスープをひとくち
うむ、やはり美味いスープ…だ？
いや… 待てよ

待て

おかしいぞ

あの塩気はどこへ消えた？
高血圧への特急券（デス•ストランディング）に肝を冷やした強い塩気
あれは一体どこへ消えたというのだ？
飲める、すいすい飲める
いや、むしろこれは……
俺の方がスープに飲まれているだと！？
まさかこのラーメン…
味覚野さえ魅了（トキメキ•メモリアル）するというのか
まったく計り知れん！
敏腕孤高のSIer（ロード•オブ•ヴァーミリオン） 黒澤氏が薦めるだけある

気付けば全汁、か
やれやれ… 今回ばかりは
我が荒唐無稽の判断力（ジャッジ•アイズ）も
機能せずと認めざるを得んらしい
店頭の行列が証明しているが

あえて言わせてもらおう！
うますぎワロタと！！

我が自己満足のチラ裏ブログ（エルダー•スクロールズ）に刻むべき
新たな1ページとの邂逅
AAAタイトルは確実だろう

俺だ
今、例の店を出た
“機関”がここを嗅ぎつけるのも
時間の問題だろう
……ああ、わかっている
次は鶏白湯だ
ご馳走様々（エル•プサイ•コングルゥ）

【お店】小麦生まれ、麺育ち。
【アクセス】南森町駅、大阪天満宮駅から徒歩すぐ
【メニュー】特製中華そば 950円
【私のおすすめ度】AAA

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★私のおすすめ度格付(僭越ながら)
AAA　大満足！絶対おすすめ
AA　満足！超おすすめ
A　おすすめ
B　可もなく不可もなく
C　人によってはおすすめしない
D　おすすめしない