「味蕾ヲ活性化セヨ」- 手打ちそば はやし 鴨葱そば


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朱の盆とそば茶が置かれ
サービスと言って
かわらしい小皿に盛った
小豆と蒸した黒米が置かれた

 

サービスの黒米

 

さらにそばを食べ終えた隣の先客には
またサービスと言って
ぜんざいを振る舞っている
大盛は要らなかったかなと省みた

 

 

手打ちそば はやし
鴨葱そば 大盛 1,690円

 

 

葱は刻み葱 鴨映える丼面

 

厚い器に “たっぷり”

 

厚く大きな丼に立つ湯気
文字通り “たっぷり” とある
早速、匙でつゆをひと啜り

 

(ん!?)

 

ものすごく淡白
というか、ただのお湯…?
カエシを入れ忘れたんじゃないのか
………
……
…いや、味はある

 

一旦そば茶を口に含んで仕切り直す

 

主張の強い外食ばかり食べ慣れて
舌がドM受け身になっているのか
味わうべく意識しなければ
味蕾ミライヲ活性化セヨ

 

匙でもうひと啜り
うーん…
節系だと思うが
ほんのりと淡い、淡すぎる出汁
カエシの醤油はほんの微量だろう
うどんのように麺に塩気もないし
実に味気なく感じる

 

だがその一方で
鴨の旨味と葱の香味を
ほのかに感じ取ることができる
もしかしてそのための薄味なのか?

 

あまり香らなかった素朴な蕎麦

 

恥ずかしながら
蕎麦の風味はほとんど分からなかった
しかし、箸で切れず歯で軽く切れる粘度
のどごし、茹で加減、手切り感…
素朴で慎ましい蕎麦

 

やがて舌が慣れてきたのか
或いは鴨から滲み出てきたのか
食べ進めるほど旨味が増してきて
うまい 後になるほど じわじわうまい
気が付けば夢中につゆを啜った

 

厚い丼のなかのつゆはいつまでも熱く
身体の内から温もり、汗ばむ額を拭った

 

 

7割ほど食べ進めたところで
そば湯とつゆが供された
一旦箸を休め
椀につゆを注ぎ
とろみのある真っ白なそば湯で
ひとまず3倍くらいに割ってみる

 

そば湯のセット

 

とろみのあるそば湯

 

……からい!

 

薄口な鴨葱そばの出汁のあと
対極的な醤油の濃さが味覚を驚かす
そば湯を少しずつ足しながら飲み進め
結果、つゆ1対そば湯10くらいが按配
ちょっと個性の強いつゆは
好みが別れそうではある

 

 

そばを食べ終える頃
サービスの “そばがきぜんざい” は
いかがですか?と問われて
無論断るはずもなし
そばがきなんて何年ぶりだろうか

 

初めてのそばがきぜんざい

 

ぜんざいはやわらかな甘さ
そばがきはモッチャリとして
食感はジェラート
餅とは違って軽いので新鮮だが
個人的には餅のほうが好き

 

 

帰り際、店主と奥方にご挨拶いただいた
二人とも実に穏やかな表情をしていらした
少し前に店を畳む考えもあったそうだが
続けてくれていて良かった
また来たいと思った
ご馳走様々

 

おしながき

 

外観

 

 

【お店】手打ちそば はやし
【アクセス】最寄りの香芝駅から2.5km
【メニュー】鴨葱そば 1,400円 大盛 290円
【味】きわめて繊細。薄味。
【雰囲気】穏やかで落ち着く
【俺のおすすめ度】A+

 

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★俺のおすすめ度格付(僭越ながら)
AAA 大満足!絶対おすすめ店
AA 満足!超おすすめ店
A おすすめ店
B 可もなく不可もなく
C 人によってはおすすめしない
D おすすめしない

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