割烹そば神田 茶屋町本店　鴨せいろセット

十三時も半を回ろうかという頃、空は生憎の曇天、妻と我ともに空腹極まる。伊太利亜円盤焼（ぴっつぁ）と少し迷いて蕎麦。

 

割烹そば神田、茶屋町本店。
鴨せいろ蕎麦と明太子御飯の組。

 

暫し調理の間、香ばし温かな蕎麦茶。
携帯情報端末（すまほ）を灯し、調べる蕎麦の蘊蓄（うんちく）。

 

程なく配膳、艶（なま）めかし黒塗りの盆。
竹簾（すだれ）の蕎麦は寒色やや翠（みどり）。
明太子飯は宛（さなが）ら雄々し日の丸。
そして鴨葱（かもねぎ）のつけ汁の湯気薫る事、昇天の心地！

 

先ずは蕎麦の其の儘（まま）を一口頂く。

通流通流（つるつる）、歯鼓歯鼓（しこしこ）。
二八蕎麦の香り、いや或いは、恐らく十割では無かろう等と最早当て物。

 

濃いめのつけ汁に浮く、歯応え良き鴨肉と葱、
恐らく鴨肉を軟骨ごと擂り合わせ、
球状に丸めた捏（つくね）。
白く濁った蕎麦湯、つけ汁を少々うめて食後の贅。

 

美味、雅。
但し幾分か割高感は否めず、
立地の良さ故、致し方無しと言う所か。

 

鴨を噛む幸せ、確かに有り。
合掌、御馳走様。

 

【お店】割烹そば神田 茶屋町本店
【アクセス】阪急梅田駅から徒歩5分
【メニュー】鴨せいろセット　1,500円
【味】美味深長
【雰囲気】広めのテーブルでゆったり
【妻の興奮指数】63