「これは確かに価値あるわ」
なにわ麺次郎 然
地鶏醤油ラーメン 特製


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高校来の旧友たちと大阪は梅田で待ち合わせ、いつもの野郎4人組でささやかな忘年会をした。串かつ屋で飲み食いして大いに盛り上がったあと、締めのラーメン屋を探して梅田を練り歩いた。東通り商店街を抜けて中崎町まで行ったが、目当ての味噌ラーメン屋の前で途方に暮れた。煌々とでかい看板を光らせておいて実は閉まっていますとはいかがなものか。めいめい心当たりを考えた結果、原田氏の発案の なにわ麺次郎 が採択された。昨日も食ったけどな!と笑う原田氏は、自己犠牲を厭わぬ見上げた漢である。

ラストオーダー前の滑り込みセーフ。テーブル席とカウンター席で2人ずつ分かれることになり、おれは原田氏とカウンター席に掛けた。貝ラーメンは以前になんばの本店で食ったので、地鶏の方にした。具だくさんの特製は1杯1,290円とかなり値が張るが、この物価が独り歩きするご時世じゃあさほど驚くこともない。ほんの3〜4分して白い丼は運ばれてきた。

丼面を覆い尽くす2種類のチャーシュー。薄切りながら非常にやわらかく、弾力があり、にじみ出る旨味があった。スープは奥行きのある味わい。抵抗なく舌に沁みる出汁と醤油のバランスが絶妙。ゆるやかなウェーブの麺。密度を感じさせるもちもち食感が、満足度を押し上げてくる。とても完成度の高い、美味しい醤油ラーメンである。酒に酔った状態で訪れたことを後悔すらした。なんばで食った貝ラーメンの時のような感激こそなかったが、この上品で上質な1杯には大枚を叩くだけの価値が確かにある。

そんなことを考えながら黙々と食べ進めていると、おれが麺を啜る度にどうや、うまいか、スープを掬うたびに今一か、反応が無いな、などと原田氏が横から合いの手を入れてくる。心配性な彼は、おれが一口ごとにうまい!うまい!と連呼しないと納得しないらしい。とりあえず、傑作やね、と応えておいた。原田氏は得意そうに、2日連続や、と言った。おれは煮玉子を半分に割りながら、分かるわ、と応えた。

【お店】なにわ麺次郎 然
【アクセス】阪神梅田駅直通
【メニュー】地鶏醤油ラーメン 特製 1,290円
【味】さすが有名店という感じ
【雰囲気】小綺麗
【私のおすすめ度】AA

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★私のおすすめ度格付(僭越ながら)
AAA 大満足!絶対おすすめ
AA 満足!超おすすめ
A おすすめ
B 可もなく不可もなく
C 人によってはおすすめしない
D おすすめしない

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