「あなたとラーメンとの関係を表す5つの定義」来来亭 上牧店 味玉ラーメン


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「私がラーメンを食べているのではない、ラーメンが私に食べさせているのだ」の金言でおなじみ 藤ごち。管理人の藤氏 は、40代を目前にした今年、自身が提唱する「ラーメンリレーションシップ」における新たなステージ「リレーション4.0」に突入したと主張する。未だコロナ禍が続き混迷するこの世界で、彼はラーメンに何を見出したのか── 第558回目となる今回の投稿では、人とラーメンとの関係を段階的に示した藤氏提唱の「ラーメンリレーションシップ」、およびその境地に至った彼のラーメン思想と合わせて、今回のラーメンのレビューをお届けする。


麺ミゼラブル

参考:藤シンジ著『麺・ミゼラブル』(MATAOMA出版 2018年)
※現在増版停止中


まずは藤氏が提唱する「ラーメンリレーションシップ」についておさらいしておこう。
氏曰わく、人とラーメンの関係は次の5段階に分類できるとしている。

「リレーション1.0」黎明期
与えられるラーメンを美味しいと感じながらも一過的に消費する段階。

「リレーション2.0」創成期
ラーメンを好物のひとつとして認知し自身の内で地位を高めるとともにその定義を模索する段階。

「リレーション3.0」発展期
いわゆる“麺活”を通じてラーメンに関する知見を深めながら自身とラーメンとの関係性の構築と追求に力を注ぐ段階。

「リレーション4.0」成熟期
深くラーメンを知り食生活という営み(対話)のなかで麺を認め麺に認められた存在へと自身を昇華させる段階。ラーメンという媒体を通じ世界の均衡と未来の安寧に寄与するとされている。

「リレーション5.0」衰退期
食欲と味覚の減衰によりラーメンとの関係を再構築する段階。“麺ヲ覚エシ者”として宇宙と融合しツルシコとなった魂はバラチャーシューに包まれ輪廻するとされている。

「輪廻の果てに(人は)ラーメンと邂逅し、再び繋がり始めるのです」藤氏は穏やかな表情で言う。彼の言葉によれば、人とラーメンの関係は無限の円環を成すという──輪廻、その繰り返しの果てに何が在るのか?踏み込んで質問してみる。しかし…、「何も(ありません)」優しく微笑みながら藤氏は平然と言ってのける。何も無いとは一体どういうことか、そこには謎が生まれる。ならば何故に、人はラーメンに惹かれ、食べ、そこに関係を構築するのか。当惑する筆者を諭すように藤氏は語り始める。

藤氏「まず“食べること”と“繋がること”は切り離して考えます。人とラーメンの“関係”に“目的”はありません。なぜラーメンを食べるのか?その目的は色々あるでしょう。しかしその“繋がり”自体に主語は無く、目的も存在しないということです。そしてリレーション1.0から5.0の数字が表すのはその“繋がり”の太さと捉えてください。」

筆者「なるほど、ではラーメン以外にも段階的な“リレーション”は存在すると?」

藤氏「ウィー(そうです)。うどん、そば、スパゲティ……あらゆる食べ物、ひいてはこの世のあらゆる“関係”、“繋がり”は段階立てて表すことが出来ます。そしてその“繋がり”が強く固くなるほど、お互いに切っても切れない関係になる。人と人だってそうでしょう?」

筆者「たとえば今、藤氏と私の間にも。」

藤氏「(深く頷きながら、筆者が渡した名刺に視線を落とす) 唐突ですが、あなたお名前は山田大悟と仰るのですね?」

筆者「え、あ、はい。」

藤氏「大悟さん。あなたは今、呼吸をしている。酸素を吸って、二酸化炭素を吐いている。それはあなたの肉体が活動する、生命を維持するという“目的”のある営みです。しかし、あなたと酸素の“関係”に目的は無い。そういうことです。そもそも概念が違います。分かりますか?あなたは酸素を吸い、私は麺を吸っている。」

筆者「なるほど、分かります…!」

藤氏「素晴らしい。そこまでご理解いただけたなら、大悟さん、あなたももう立派な“麺タリスト”の仲間入りです。」

筆者「麺タリスト」

藤氏「そうです。そして麺タリストたる今の大悟さんには、この“翡翠の蓮華”を手にする資格がある。特別にお譲りしましょう。素晴らしい恩恵がありますよ。」

筆者「これは美しい… その恩恵とは?」

藤氏「この蓮華で掬って飲むスープはカロリーがゼロになります。」

筆者「な、なんと素晴らしい!」

藤氏「しかもその効果は一生続きます。さらに私のサイン入り新刊著書『嗚呼、麺』も付けて税込189,800円でお譲りしましょう。本当に特別ですよ。」

筆者「買います…!」

その後、筆者は藤氏にとても懇意にしていただいている。食前のたったひと吹きでどんなラーメンでもニボシ風味になる「マジカルニボシパワー」や、コロナ禍にも安心の「滅菌手ぬぐい」「塩分低減どんぶり」などなど、魅力と実益を兼ね備えた製品を友人・知人、そのまた知人へ“繋がり”の輪を通じて社会へ普及することで、マージンとしてささやかながらも収入を得つつ「ラーメンリレーションシップ」という素晴らしい考えを広める活動をしています。そうして人と人とが「リレーション」を強めていけば、お互いに高め合い、より高次元の共生へと発展していくことが出来るのですから。

次は、あなたと。

~ Fin ~

【お店】来来亭 上牧店
【メニュー】味玉ラーメン 810円
【味】
ピリピリと舌を刺す唐辛子
コクのある鶏がらスープに
大量の背脂を振りかけてあり
固茹での麺とマッチしている
【雰囲気】
街の元気なラーメン屋さん
【私のおすすめ度】A

– – – – – – – – – –
★私のおすすめ度格付(僭越ながら)
AAA 大満足!絶対おすすめ
AA 満足!超おすすめ
A おすすめ
B 可もなく不可もなく
C 人によってはおすすめしない
D おすすめしない

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