「居酒屋の昼飯に思い掛けぬ高品質」カレー居酒屋 YELLOW カレーの三乗


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お産明けの妻へのプレゼントに ROUTE271 でパンを買い込んだ後、吹き曝しの行列で凍えた身体と耐え難き空腹を満たすべく、グランフロント大阪のカレー屋 “YELLOW” へ入りました。此処はいずれ “スパイス唐揚げ∞(エンドレス)” という唐揚げ食べ放題メニューでビールを飲み捲ろうと狙っているお店です。

無機質な外観
バーカウンター

店内は肚に響く香ばしさと、穏やかな暖気に満ちていました。ほっとひと息。しかしパンには要冷蔵のものを含むため手早く済ませねばなりません。「パン、いい匂いですね」と微笑みかけてきた容姿端麗なる女性店員に事情を話すと、其れならばと窓際の席を勧めてくれ、更に其処へ当たる空調を緩めてくれました。親身な接客態度に対し自然と感謝の言葉が出て来ました。

ランチメニュー

メニューの “カレーの三乗” とは、3種の相掛けの意味で、6種のルウから選ぶことが出来ました。肉の入ったものが良い、辛くないより辛い方が良いと序列を付けて、上位の3種にて注文しました。セットの飲み物を確認され、最後に、如何にも私がパクチーを食べそうな顔に見えたのか、本当に念の為にという感じでパクチーの要否を優しく確認されました。

★1.ケララチキンカレー(3辛)
★2.豚ひき肉と蓮根のビンダルーカレー(2辛)
★3.ラムのキーマカレー(1辛)
4.ベーコンとほうれん草のトマト煮込みカレー
5.カシュナッツのカレー(2辛)
6.ムング豆のサンバルカレー

対峙
三乗の内訳
表面ほぼルウ
チャイ

カレーは注文から3分ほどでサーブされました。3種の相掛けとあってサフランライスを覆い尽くす多量のルウに対比して、ささやかなパクチーとスライス玉葱が彩り鮮やかでした。ルウは右からラムのキーマ、ケララチキン、ビンダルー。先の店員より、ケララは骨があるのでご注意くださいねとアドヴァイスを戴いたので、取り敢えず、有り難うとだけ応えました。因みに “ビンダルーカレー” とはインド西海岸にあるゴア州という地方のご当地名物的なカレー、“ケララカレー” とはゴア州より南にあるケーララ州のご当地カレーだそう。

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先ず中央のケララチキンカレーから一口。直ぐ様ぴりりと心地良い辛さが舌を刺激しました。骨は髄まで、身は崩れる程まで煮込まれ、ぎゅっと凝縮された鶏の旨味が食欲を掻き立てました。食べ進めると、確かに矢尻にも使えそうな鋭利な骨が現れました。しかし其の危険が、却ってカレーの味わいを台無しにするような欲委せな喰らい方を制するブレーキの様に思われました。骨を取っては傍らに置き、少しずつ慎重に食べ進む行為が私に一層、カレーの美味しさを享受させる気がしました。

ホネ

次にビンダルーカレー。此方はじわりと迫る辛さが染みた豚挽き肉の旨さと、しゃくしゃくと心地良い角切り蓮根の歯応えの妙が、卓上にビールの無い理由を問い私を苦悶させました。また、このルウは揚げた麺などに掛けても美味しいだろうと思われました。

次にラムのキーマ。辛さは控え目ながら、スパイス由来の芳醇な香味がラム特有の青臭さをいささかも感じさせませんでした。其れは此の挽き肉が牛と豚の合い挽きだと言われても気が付かない程であり、挽き肉にも、もとい、皮肉にも、ラムの個性の一片を削いで仕舞っている気がしました。一方で羊肉らしい弾力の奥からは、噛む度に期待通りの旨味が滲み出てきました。食べ始めてから、ビンダルーカレーと挽き肉で被っている事に気付きましたが、その事を後悔させないだけの味わい深さを有していました。

“カレー居酒屋” と称するだけあってスパイシーで旨味に充ちたカレーランチでした。次回はスパイスヌードルとやらも頂いてみたく思いました。犬も歩けば旨いカレー屋に当たる大阪の地で生き残るのは並大抵の事では無いでしょうが、願わくば少なくとも私が唐揚げ食べ放題に挑戦出来る時機まで続いて欲しい。ご馳走様々。

【お店】カレー居酒屋 YELLOW
【アクセス】グランフロント大阪南館 1F
【メニュー】カレーの三乗 1,265円
【味】居酒屋の昼飯に思い掛けぬ高品質
【雰囲気】小洒落たバーに美女揃い
【私のおすすめ度】A+

 

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★私のおすすめ度格付(僭越ながら)
AAA 大満足!絶対おすすめ店
AA 満足!超おすすめ店
A おすすめ店
B 可もなく不可もなく
C 人によってはおすすめしない
D おすすめしない

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