珈琲通の店 山本珈琲　山本スペシャル

 

僕にとって梅田の喫茶店と言えば西村屋か山本屋で、最近、星乃屋と上島屋が追加されました。スター某やらドトー某といった横文字の店は得意ではありません。僕にとってコーヒーはありがたく運ばれて来るものなのです。

 

山本珈琲(YC)
山本スペシャル

 

今日は新梅田食道街の山本珈琲にて、妻とショッピングのあとの一服。そういえばこの店、いまどき全面喫煙可です。煙草のにおいが苦手な人にはちょっとつらいかも知れません。また高架下であるためしょっちゅう頭上をやかましく電車が通りますし、天井の低い隠れ家的な閉塞空間で、骨董めいた装飾で一見ゴチャゴチャしていますし、従業員の接客態度も最低限の程度であるので、人によってはもしかすると落ち着かない店だと評されるかも知れません。しかし僕は、この店にはこのスタイルを是非とも変えないでいてほしいと願っています。

 

僕がいつも頼むのはコロンビア豆。これまでいろいろな豆のコーヒーを試しましたが、ほどよく苦くて酸味もあるコロンビア豆は自分の好みにピッタリ合います。しかしこの日は、メニューのなかで「山本スペシャル」とやらが目に留まりました。そういえば山本屋にはよく来るのに、この山本スペシャルなるいかにも特別そうなブレンドを飲んだことがなかったなと。

 

ちなみに普通のコーヒーカップに注がれた状態で運ばれてくるブレンドコーヒー以外の、豆指定で注文の場合は「ポットサービス」として金属製のポットに、カップ1.5杯分くらいのコーヒーが、一体になったコーヒーシュガーとミルクとともに運ばれてきますが、山本スペシャルもそうでした。

 

 

その黒い液体に口をつけ啜ってみると、コロンビアに比べてちょっと酸味勝ちな気がして、でもとてもいい香りがして、コクがあって美味しい。横文字のカフェではカフェラテ一択の僕ですが、こういう素敵なコーヒーにはシュガーもミルクも要りませんね。

 

もくもくと立て続けに煙草をふかすパーマネントのママさん。くちゃくちゃとケーキをむさぼり食うスカジャンのおじさん。手を叩いてげらげらと下品に笑う女の子たち…。いろんな人が居ていろんな生き方があるなぁ～などとぼんやり思いながら、カップ1杯のブレンドコーヒーと、甘いケーキをにこやかにつつく妻を眺める午後です。

 

 

【お店】山本珈琲
【アクセス】阪急線・地下鉄線　梅田から徒歩圏
【メニュー】山本スペシャル　580円
【味】でもやっぱりコロンビアのほうが好き
【雰囲気】最近混んでる。賑やかでせまい。
【妻の興奮指数】55