「満たすもの、満たされるもの」- 家庭料理 さち お昼のバイキング


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さかのぼること2ヶ月──
車で香芝市役所の前を通りかかる我々一家。
景色を眺める妻と、妻を見つめる0歳児。

 

妻「今の店、昼のバイキング780円やって」
娘「あうあ」
私「まあ2,000円切りはザラやな」
妻「1,780円ちゃうで、780円やで」
私「……な、なんやて…!?」
娘「やいや」

 

後日、下見を兼ねて私ひとり訪問、
という流れ。

 

 

家庭料理 さち
お昼のバイキング

 

店内は古民家風。
L字のカウンターと畳の座敷。
「バイキングでやってます~」
ホール係のおかあさんに案内され、
カウンター席の小さな椅子に腰掛ける。

 

先客はおじさんがふたり。
奥に掛けたおじさんは常連客のようで、
女将らしきおかあさんとカウンター越しに、
談笑しながら酒をあおっている。
手前のおじさんは一見のようで、
茶碗片手に興味深げに店内を観察している。

 

好きなもん取って食べてな!と
初老の女将が満面の笑みを浮かべる。
立ち上がって振り返ると、
店の一画に、ズラッと並ぶ大皿料理。
年季の入った電子レンジも完備。

 

並ぶ大皿料理

 

肉じゃが、おでん、ハンバーグに、
高野豆腐、椎茸の煮物、ちらし寿司等々、
結構な品数が並んでいる。
どれも素朴な見た目で飾り気はないが、
何と無し、みんな美味しそうに見える。
第一陣を取り皿にのせて席へ戻ると、
すでにご飯と味噌汁が置いてあった。

 

いただきます。

 

いただきます

 

うん、おいしい。
正にお袋の味、家庭料理。
不自然な味付けもわざとらしい香味も無い。
親戚のおばちゃん家でよばれる感覚。
これは独身男性は特に嬉しいかもしれない。
「おかず足りる?」そんな台詞も自然。

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第二陣、第三陣をもって、
ひととおりの料理をいただき、
ご飯を2杯たいらげて箸を置いた頃、
子供連れの家族が2組、立て続けに来店。
途端に賑やかさを増す店内。

 

「よしちょっと待ち、からあげ揚げるわな」
「あと何出せるか、ウインナーあったな」
「さあ、すぐ作るからね!」
大きな独り言とともに意気込んで、
慌ただしく調理を始めた女将さんは、
なんだか嬉しそう。

 

破格のランチバイキングは、
採算が合うとか客入りが云々とか、
そういうことは問題ではないみたいだ。

 

元気な女将が切り盛りする、陽気な店。
機会あればまた寄りたい。
ただ喫煙可なので妻と子には厳しいか。

 

ご馳走様々。

 

入り口

外観

※道路に面した看板には780円とあるが、実際は800円。

 

【お店】家庭料理 さち
【アクセス】近鉄下田駅から徒歩圏
【メニュー】お昼のバイキング800円
【味】いわゆるお袋の味
【雰囲気】田舎の居酒屋さん
【妻の興奮指数】保留(不在)
【俺のおすすめ度】A+(コスパ参考)

 

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★俺のおすすめ度格付(僭越ながら)
AAA 大満足!絶対おすすめ店
AA 満足!超おすすめ店
A おすすめ店
B 可もなく不可もなく
C 人によってはおすすめしない
D おすすめしない

 

 

 

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