-- スポンサーリンク --
阪神千船駅から10分弱
灼けたコンクリートの上を歩き
たどり着いた店内は涼しく
ほんのりスパイスのいい香り
意外に奥行きがあって広い店内
壁にはパキスタン国旗や絨毯？的な装飾
──母国愛にあふれているな…
頭にイスラム帽 大きな目に高い鼻
モジャモジャの長い髭に
長身にゆったりとした一枚布の服
見るからにイスラームな店主がお出迎え
──ジャン・レノに似ているな…
「いらっしゃいませ」
「こちらへどうぞ」
「(来店は)初めてですか？」
目当ては初体験のビリヤニと言うと
「ビリヤニならCセット、単品もあります」
淡々と流暢な日本語でメニューの内容まで
詳しく案内してくれるジャン・レノ
──よく見たら別に似てないな…
大阪ハラールレストラン
Cセット 1,400円
本日のカレー2品＋ビリヤニ
ビリヤニとはバスマティ米の
スパイシーな炊き上げごはんのこと
と、メニューに書いてある
スプーンを刺した感じ
やはりパサパサして… いや
パサパサを超越した軽さに驚く
──もはや ふかふか している…
口に含んだ感じもかなり軽い
舌と上顎でくしゃっと潰れる粒のやわさ
味つけも軽く 鼻から息を吐けば
ほんのり香ばしさを感じられる
──ピラフみたいな位置付けかな…
そこそこの量があるが
この軽さで腹が膨れるのだろうかと
ライスの上に乗っているのは
骨付きのローストチキン
手で摘まんでかじりつく
ぎゅっと締まった身が嬉しい
──淡白な味付けだな…
右上の黒いのは
ほうれん草とチキンのカレー
嗅いでみるがあまり匂いはしない
ビビりながら少し口に入れると
どばあっ！と湧き起こりあふれ出す
旨味と香味と辛味の大三元
──や、役満や…！
ほうれん草を煮詰めると
こんな香味が立つのかと感心する
もちろんスパイスの加勢もあるだろうが
ビリヤニと絡めれば実にステキな取合せ
これもカレーライスということだろう
思わずもうひとくち もうひとくち
お隣は豆のカレー
今度は思い切ってがばっと食べてみる
──熱っつぁ！！
やわらかい小粒の豆が
旨辛い味に煮込んである
これもビリヤニに絡めれば香ばしさ倍増
思わずもうひとくち もうひとくち
ほうれん草のカレーと豆のカレー
交互にビリヤニに絡めながら
欲求の赴くまま掬っては食べ
食べてはまた掬う
──うまい… とてもうまい…！
フレンチドレッシングのかかった
生野菜を合間に挟みながら
スパイスに掻き立てられる食欲を
どんどんと口へ運ぶカレーライスで賄う
──おっ おお～～！？
フワフワのバスマティライスが
段々と腹にたまっていくのが分かる
吹けば散りそうなほど軽いのに
これも米ということか 実に面白い
左上の白い液体は
ミントと唐辛子のクリームソース
店主曰くビリヤニにかけてみてとのこと
──？
イマイチ良さが解らない
さっぱりと箸休め的な役割だろうか
「味はどうですか？」
「辛さは大丈夫ですか？」
「(店を)どうやって知りましたか？」
店主が時々話しかけてくる
表情や物腰、口調すべてが穏やかで
自然と会話が引き出される
──不思議な男だ…
ねっとり甘めのラッシーを飲み
ビリヤニで満たされた腹をさする
美味かった…と思わずこぼすと
遠くで優しくほほえむ店主と目が合った
帰りがけに名刺をいただいた
また来ます その言葉に偽りなし
大満足のビリヤニ体験
職場のグルメ師匠に感謝
ご馳走様々
【お店】大阪ハラールレストラン
【アクセス】千船駅から徒歩10分弱
【メニュー】Cセット 1,400円
【味】摩訶不思議ビリヤニ
【雰囲気】イスラーム
【俺のおすすめ度】AA
– – – – – – – – – –
★俺のおすすめ度格付(僭越ながら)
AAA 大満足！絶対おすすめ店
AA 満足！超おすすめ店
A おすすめ店
B 可もなく不可もなく
C 人によってはおすすめしない
D おすすめしない
-- スポンサーリンク --
