
デラカンて何?と思って調べてみた。元々名古屋のあんかけスパゲッティの定番メニューとして存在する、肉類の具を乗せた「ミラネーズ」と、野菜類の具を乗せた「カントリー」を組み合わせた「ミラカン」なる名物が他所にあって、それのデラックス版という位置付けらしい。もしかしたら名古屋方言の「でらウマイ」な表現も掛けているかもしれない。
メニュー表にあんかけスパの項目は多数あるが、基本的に具のトッピングによる差分のよう。器として皿と鉄板が選べて、皿で注文するほうが50円安い。しかし、店の前に「名古屋名物 鉄板あんかけスパ」と掲げられてあって鉄板を選ばない道理があろうか。


ほどなくして運ばれたデラカンは、あんかけと聞いて想像した中華丼的な料理とはまったく異なる、アイリッシュカレーを彷彿させる見た目。黒い鉄板の上で溶岩のようなソースがグツグツと煮えている。中央の小山の上にはタマネギを中心とした野菜、スライスしたベーコン、上から黄色い玉子の田麸?が散らしてありデラックス感を演出している。やや太めの麺を持ち上げるとすぐ下は生成りになっている。
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たっぷりと掛かったソースはどろりと粘度があり、鉄板の上で煮えているので当然だが、非常に高温。ピリリと胡椒がきいたトマト風味。しかしケチャップのような強い味付けは無く、淡白とまでは言わないが意外にあっさりしている。野菜由来か、あるいはコンソメか定かでないが、旨味のエキスを感じられる。そんな一風変わったソースにプリプリの麺を絡めて食べる、その行為を含めて新鮮味があり、それが「名物」たる所以だろう、と思う。Lサイズはそこそこ量がある上に、早々に飽きが来るので、フロア中央に置いてあったタバスコを振り掛けた。
食べ進むと底に玉子が敷いてあることに気付く。箸でこそぎ取るとかなり固まっていたが、運ばれてきてすぐに混ぜ返していたら半熟だったのだろうか?とにかく玉子焼きと麺があべこべになったオムソバの要領。理屈はうまく説明できないが「ちょっと変わったアイデアでしょ?」みたいな何か名古屋っぽい主張と、東京や大阪に対するコンプレックスめいた土壌を感じた。「名古屋名物ってつまり、名古屋で地元民に愛されるローカル飯なんすよ」この店を教えてくれた営業担当の言葉が納得感を帯びていた。ご馳走様々。


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