「Too salty to please インパクトの代償」元祖からあげ本舗 ヤマタケ 香芝店 醤油・旨塩あいもりパック(テイクアウト)


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“からあげグランプリ”は形骸化した。

私はその栄冠を、
食べログの点数のようなものと捉え、
「一抹の期待が持てる」
という程度の参考にしかしなくなった。
誰がどんな基準でどう評価しようが、
結局は食べる者の好みの問題だ。

“からあげグランプリ”は形骸化した。

「金賞受賞」は店を飾るPR材料となり、
美味しさを示すステータスではなくなった。
日本唐揚協会のサイトを覗けば、
今年度だけで76もの金賞受賞店が並ぶ。
かつてモンドセレクションに対して抱いた
あのモヤモヤを、私は再び味わった。

“からあげグランプリ”は形骸化した。

過去の受賞歴を遡ってみれば、
割と始めからそうだった。
もう第2回からそうだった。

“からあげグランプリ”は元々そういうもんだった。

元祖からあげ本舗 ヤマタケ 香芝店
醤油・旨塩あいもりパック

新規開店とあって5組の待ち列。
それは順調に消化されていった。
妻と娘と分けるべく、
醤油味4個、塩味4個のパックを注文。
番号の書かれたレシートを持ち店内で待つ。

カウンターに立つ店員の後ろに、
バットに盛られた大量の唐揚げが見えた。
注文が入ってから揚げるのではなく、
揚げ置きを箱に詰めるようだ。
ただこれだけ飛ぶように売れていれば、
揚げたてと大差はないだろう。
肝心なのは1ヶ月後の運用だ。

蒸気で衣がふやけるのを防ぐためか、
袋の中には剥き出しの唐揚げ。
寄り道せず帰るべしということらしい。
揚げ物特有の油の香りと、熱と、
魅惑のニンニク風味が立ち昇る。

いざ実食。
ザクッと衣にジューシーな鶏肉。
大振りで食べ応えも抜群、
更にニンニクの香味で力が湧くようだ。
しかし一方で必要以上な味の濃さを感じる。
醤油・塩がもたらす端的な辛さは、
“白飯のおかず”または、
“ビールのアテ”という役割ロールを肯定し、
ただ唐揚げを楽しみたい者の、
慎ましき道理イデオロギーを明確に否定している。
つまり、何か中和するもの、
白飯やビール、あるいはレタス等と、
組み合わせなければキツい。

色々な味付けよりもまず、
私は“濃い味か”“うす味か”を選択したい。
塩胡椒やマヨネーズは後で付ければ良い…
というのもまた、私の個人的な感想であり、
やはり結局は好みの問題だ。
ご馳走様々。

【お店】元祖からあげ本舗 ヤマタケ 香芝店
【アクセス】近鉄下田駅から徒歩圏
【メニュー】醤油・旨塩あいもりパック 1,000円
【味】大きくて濃い
【雰囲気】テイクアウト
【妻の興奮指数】53
【私のおすすめ度】B

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★私のおすすめ度格付(僭越ながら)
AAA 大満足!絶対おすすめ
AA 満足!超おすすめ
A おすすめ
B 可もなく不可もなく
C 人によってはおすすめしない
D おすすめしない

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