媛 故郷味の旅 せんざんき定食がっつり


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前日の晩の妻との会話で触れてから無性にからあげを食べたい気分になっており、追い打ちで朝に嵐の男前がからあげを食べるTVCMを見て、私は立ち上がった。

 

媛 故郷味の旅
せんざんき定食がっつり

 

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北海道で「ザンギ」と呼ばれるからあげの何かかと思っていたが、改めてメニューを見ると「せんざんき」とあり、濁点の無いことに気付く。違う料理らしい。

 

せんざんき(千斬切・せんざん雉)は、鶏料理が盛んな東予地方(主に愛媛県東部の今治市辺り)の郷土料理である。鶏のいろいろな部位の骨付き肉を使った揚げ物料理で、江戸時代、近見山のキジを捕獲し揚げ物にしたことが始まりといわれている。 (Wikipedia)

 

揚げ粉に片栗粉が使われているところは竜田揚げに似ているが、それともまた違うらしい。ちなみにこの店の「せんざんき」には骨は付いていない。

 

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見るからにカラッと揚がっている色黒のせんざんきが10個積まれており(小は5個)、そのひとつひとつは携帯のストラップにするとちょっとしんどいくらいの大きさがある。なかなかの迫力。ご飯は思っていたより少ない。盛り方は勢いがあるが、碗が小さい。あとは味噌汁と、たくあんとマカロニサラダ。キャベツは、せんざんきの下に隠れている。

 

いただきますと箸を持ったところで、隣のテーブルで会社員たちがタバコに着火。ふむこれは人によっては評価を下げるだろう。私はあまり気にしないが。彼らは煙を上に吹いたり手で仰いだりしてこちらに流れないよう気を使ってくれているが、気を使うくらいなら喫茶店でも行けばよかろうに。店内は分煙できそうな構造だが、それをしないのは時代に抗う店のポリシーなのかもしれない。

 

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気を取り直して定食に取り掛かる。一見、味が濃そうだが、衣にはほとんど味がなく、鶏自体も醤油が香る程度で下味あっさりめ。カリカリの衣にアツアツジューシーなもも肉で、鶏の揚げ物として素晴らしい出来。ただこれだけを食べ進めるには良さそうだが、このままではご飯が進まない。そこで、添えられた三種類のタレ?をつけていただく。特に説明が無かったので何かよくわからないが、ポン酢ぽいのと何かが混ざったマヨネーズと、あと黒い粉。せんざんきにポン酢とマヨネーズをつけてかじりながらご飯と食べ進める。黒い粉は舐めてみたもののよく分からなかったので使わなかった。なお味噌汁は甘い。

 

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7つも食べた頃、さすがに飽きが来る。当前だが、ポン酢マヨで多少変えたところでベースはやはりせんざんきなのだ。ここにきて、鶏の下味があっさりめであることを肯定的に受け止められた。ちょっと一度、鯛の造りとか、春菊のひたしとか、そういうもので味を変えたいが、勿論そんなものはない。たくあんを摘まむ。味噌汁を飲む。甘い。店内を見回すと、入り口横にある土産物コーナー?、壁に貼ってあるポスター、神棚のように飾ってあるみかんジュースなど、あちこちに愛媛愛が散りばめられている。

 

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やがて気がつくとせんざんきは無くなっていた。あれこれ考える内に食べてしまったのだ。最後までカリカリの衣とアツアツの鶏肉に、我が口内はズタボロであるが、まあいつものこと。全体のボリュームとしては、他店を引き合いに出して恐縮だが、福島にあるフジヤマドラゴンのフジヤマ盛を完食された方ならさして問題ないだろう。食後の苦しさもなく、晩飯も普通に食べられた。それは、せんざんきのあっさりした味つけの効果であるのかもしれない。また夜に来て、妻とせんざんきを分け合いたい。ご馳走様々。

 

【お店】媛 故郷味の旅
【アクセス】西中島南方駅から徒歩5分
【メニュー】せんざんき定食がっつり700円
【味】下味は薄め。カリカリのアツアツ!
【雰囲気】飲み屋。愛媛愛にあふれる。
【妻の興奮指数】9(土産話)

 

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