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陶器のおひつの蓋を開ければ、
ふわっと立ち昇る鯛出汁の香り。
乳白色のスープを啜ると、
まろやかな鯛出汁の旨味が鼻に抜ける。
クセもない、エグみもない。
何か── 女性的な魅力を感じる。
(素晴らしい出汁……!!)
そして鯛のコラーゲンで固めたという、
鯛の形のぷるぷる塩だれゼリー投下。
スープに浸せばみるみる溶けていく、
これがカエシということらしい。
よく溶かし混ぜたら、あらためて啜る。
(ほお~!美味いッ!!)
ほお~!は思わず声に出た。
芳醇な出汁は塩味によって更に際立ち、
深いコクと旨味を現し味覚を刺激する。
麺はよれよれの剛麺。
持ち上げた感じ硬いか?と思ったが、
噛めば意外とそうでもない。
(プリプリと弾力良しッ!)
スープは普通にハネるので注意。
炙られた鯛のほぐし身がもたらす、
ほんのり香ばしさのアクセント。
粗めの刻み玉ねぎがもたらす、
シャキシャキ歯ごたえのアクセント。
(農家になるなら、玉ねぎ農家だな…)
麺とスープとを交互に口へ運ぶ、
箸と蓮華のピストン運行は止まらない。
否、むしろ加速する。
(もっと… もっとだ……!!)
1滴残さず飲み干して完食。
腹は満たされても心がおさまらない。
立て続けにもう1杯食えるぞこれは…?
待て、これ以上太ると……死ぬぞ?
などと、幾度かの葛藤を経て席を立つ。
なお麺の大盛には応じないとのこと。
もう少し食べたい、もう少し飲みたい、
それくらいが良いのかも知れない。
あと鯛飯も普通に美味しい。
ちょっと辛かったけど。
客が自らカエシを溶かすという独創性、
鯛型ゼリーのインスタ映え、
何より鯛出汁に対する絶対的自信。
(「お見事」と評せざるを得ない)
ところで余談だが、
足を洗ってカタギに精を出す元ヤクザ、
みたいな風貌の店主が愛想良くて好感。
是非また来たい。
来たい、食べたい、飲み干し鯛!
ご馳走様々。
【お店】鯛ラーメン 銀次、ぷるっと。
【アクセス】近鉄布施駅から徒歩3分
【メニュー】ぷるっと塩 880円
【味】鯛!鯛!芳醇!鯛!
【雰囲気】普通のラーメン屋さん
【私のおすすめ度】AAA
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★私のおすすめ度格付(僭越ながら)
AAA 大満足!絶対おすすめ店
AA 満足!超おすすめ店
A おすすめ店
B 可もなく不可もなく
C 人によってはおすすめしない
D おすすめしない
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