「そう、小さな贅である。」- 旬野菜 聖護院 いろり焼き御膳


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外観

 

 

私は昼食のためにここを訪れるたび「食事」という言葉の意味を見直す機会を得る。食事とは我々生けるものが栄養を摂取するためにおこなう行為、しかしそれだけでなかろうと考え巡らせる機会を私に与えてくれるここは……そう、 “旬野菜 聖護院” である。

 

旬野菜 聖護院
いろり焼き御膳〈ほっけ〉1,000円

 

昼食のいろり焼き御膳で選べるメインの魚はさんま、にしん、ほっけの三種。恐らくシーズンによって選べる魚は違うのであろう。この日私が選んだのはほっけ。さんまは旬に少し遅く、にしんはよく分からないので……そう、ほっけである。

 

前菜2種

刺身4種

 

同僚の電話予約のお陰で、卓には前菜二種が予め用意されていた。この日の前菜は塩でいただくおぼろ豆腐と、甘辛く炊いたかぶを山葵マヨネーズでいただく。後輩君「この大根ウマイッスね~」まあ似たようなもの……そう、根菜である。

 

やがて運ばれてきた刺身四種。どれも新鮮さを感じられ、中でもレモンが添えられた厚切りのこちはムチムチと歯を押し返す弾力があり好感。次にうどんが一本入った茶碗蒸し、これは小田巻き蒸しというらしい。写真を撮る事を失念してしまったが小降りの椀で供される。一通り平らげたところで御飯、味噌汁、香の物が置かれ、その後に満を持して運ばれるのがメインディッシュ……そう、メインフィッシュである。

 

ほっけのいろり焼き

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こんがりと焼き上がった、串に刺さった縞ほっけ(四分の一身)は、身はほっこりとして、皮はもちろん骨、頭の先までパリパリと食べられる。私を含め男4人が黙々と魚に取りかかっていて、今思えば妙に面白く、また普段と違う「食事」の形を垣間見た。その時我々は、“生きるために栄養補給をしている” のではない。目の前の焼き魚を只味わい食らうことに夢中な……そう、全力少年である。

 

食欲は空腹を満たすべく身体にはたらきかけ、食材は人間の生命維持に足る栄養をふんだんに含み、職人は来客のために熟練した調理の腕をふるう。それらに感謝しながら箸を置いたとき、ごく自然な所作として、手を合わせることができる……そう、ご馳走様々である。

 

食後のアイス

 

【お店】旬野菜 聖護院
【アクセス】各線福島駅から徒歩圏
【メニュー】いろり焼き御膳 1,000円
【味】一品一品手が込んで美味
【雰囲気】狭い中にも贅あり
【妻の興奮指数】保留(不在)
【俺のおすすめ度】AA+

 

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★俺のおすすめ度格付(僭越ながら)
AAA 大満足!絶対おすすめ店
AA 満足!超おすすめ店
A おすすめ店
B 可もなく不可もなく
C 人によってはおすすめしない
D おすすめしない

 

 

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