「炊いたお米。以上。」- 米神 幻の一膳 天照


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米神(こめしん)
幻の一膳 天照(あまてらす)

 

 

ご飯だけ

 

「ほんまにご飯だけなんやね」不思議そうな、呆れたような、何とも言えない表情で茶碗を眺める妻が呟いた。ここはご飯専門店。一杯のご飯のみを食べられる店。一切のおかずはない。

 

その栽培の難しさから今や日本で一軒しか生産されていないという幻のお米「あまてらす」。それを、熊本県は南阿蘇で汲む名水で一釜=茶碗一杯分ずつ炊き上げているらしい。完全予約制で、一人一膳、一日三組六名限定。大いなる恵みと職人たちの業と、そこに結ばれた縁に深く感謝して合掌。いただきます。

 

ひとくち含めば、ぶわと広がって鼻腔に抜ける香ばしい炊飯の匂い。舌の上で粒はほどけて、心地よい弾力を三度も噛めば、甘みと旨みがあふれ出る。──極上──。気づけばはらはらと、頬の外側を涙が伝う。「確かに美味しいご飯やけど」と妻が小声で言った。漬け物とか梅干しとかも無いんやね、とちょっと寂しそう。

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ところでこの店には “椀顧の時間” という、奇妙な慣わしがある。まず天照を半分程度を残して一旦箸置きに箸を乗せる。すると割烹着の女給さんがススと寄ってきて「どうぞ」と、赤い塗りの椀を添えてくれる。そして残りのお米は、その椀を眺めながらいただく。味噌汁が注いであるのか、はたまた煮物が盛られているのか、椀の中身を想像するのは我々客の自由だ。だが、そこにおかずはない──そう必要がない。無を盛った朱の椀が、白の奇跡を一層引き立てる。

 

残したご飯

 

椀顧

 

帰りがけに次の来店予約ができる(というか、この時にしか出来ない)。もちろん予約する。
次の来店は4年後。今回が3年ぶりなので、ここも知名度が上がっているということか。

 

 

うまいとかまずいとか、
そんな尺度では到底測れない世界。
でも敢えて言おう「美味である」と。
すばらしいこの白ご飯の国で。

 

 

【お店】米神(こめしん)
【アクセス】大阪市某所
【メニュー】幻の一膳 天照(あまてらす) 時価
【味】幻と呼ぶにふさわしい一膳
【雰囲気】地下にある古民家
【妻の興奮指数】33(パン派)
【俺のおすすめ度】S

 

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★俺のおすすめ度格付
S 至高!もう逆におすすめしたくない店
AAA 大満足!絶対おすすめ店
AA 満足!超おすすめ店
A おすすめ店
B 可もなく不可もなく
C 人によってはおすすめしない
D おすすめしない

 

 

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