天ぷら 大吉 なんば店 土曜日限定ランチセット


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外観

 

戸を引いて店に入れば、足元に散乱する貝殻。クチコミの通り。人気メニューである「あさりの味噌汁」を頼み、身を食べたあとの殻を床に落とす、それがこの店の習わしでありアイデンティティであるらしい。訪れたタイミングがまだ早かったからか、聞いたほど床一面ということはなく、良く言えばお飾り程度、悪く言えば多少散らかっている程度の貝殻具合である。がりがりと椅子で曳いてカウンターに肘をつく。

 

 

天ぷら 大吉 なんば店
土曜日限定ランチセット

 

 

そこそこの活気とまずまずの愛想とともに従業員は店を回し、右隣では老夫婦が刺身を肴に徳利を傾け、反対隣では私と同世代のよく肥えた男がガツガツと白ご飯をかき込む。各々の有限で自由な時が、閉じられた空間と寛容な実りの前で並行している。

 

座席の間隔は少々せまい。特にそれは私と、左隣の彼の重厚な贅肉の所為でもある。程なく定食を平らげた彼はすぐさま席を立ったが、代わって着席した薄着の男のさらなる肉厚(圧)に閉口する。

 

配膳を待つ間にも次々と後客が戸を開け、女性従業員が駆けつけ、後客が戸を開け、従業員が駆けつけが繰り返され、それはもう入り口にずっと立っていればいいのに、と思うほどひっきりなしであり、みるみると席は埋まってやがて待ちができる。周囲を見渡すに、私のような一人客よりも、カップルや数人からなる団体客が多いように思われる。何はともあれ早めに来て正解だったと、安堵する。

 

ランチセット

天ぷら

 

注文から5分ほど経って、後ろから失礼しますねと、黒塗りの盆に乗せられた定食が供される。思ったよりも風采の上がらぬ盛り付けで、メニューに使う写真はやはり良く撮れていると感心するとともに、ここは大阪ミナミであるということを再認識する。

 

まずはあさりの味噌汁。少し箸でかき混ぜて啜る。鼻を抜ける磯の風味とともに胃へ落ちる “いかにも健康に良さそう!” な味わいは、この日に限って二日酔いでない万全な体調を少し悔やむほど。身を食べた貝殻は天ぷらの皿の隅に載せる。むしろ床に落とすほうが手間であり、衣服を汚す恐れもある為、この店の習わしには合点がいかないが、そこはそれ、ちょっと1枚だけ殻を箸で摘まみ、カウンターの手前から股のあいだに落としてみる。喧騒に紛れて音もなく床に着く炭酸カルシウムの蝶番を眺める。やはりこの行為に一切の合理性は認められない。

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大根おろしを溶いた出汁に浸けていただく海老、茄子、鶏肉、穴子、チーズ竹輪、牡蠣の6種の天ぷらは、どれもさっくりと、無論揚げたてである。目の前で揚げているところを見られる、これほど安心なことはない。なお見た目より食感としては厚めの衣を纏っており、さっさと平らげるべしと思われる。

 

印象としては、ドカッと天ぷらの盛り合わせを頼み、みんなで賑やかしく、ビール片手にわっさわっさと箸で片付けながら、他愛のない話をして盛り上がる、そういう楽しみ方が適した店ではなかろうか。あさりの味噌汁はともかく、天ぷらそのものは特に余所と大差ないように感じ(勿論下手な定食屋などよりは美味しいが)、個人的には、チーズ竹輪と果物を省いて850円程度で提供してほしい。クチコミで見かける「コスパの良さ」は、天ぷらや刺身など大量に注文してこそのよう。

 

ともあれ、今回もご馳走様々!

 

メニュー1

メニュー2

メニュー3
 

断り書き

 

【お店】天ぷら 大吉 なんば店
【アクセス】御堂筋線なんば駅徒歩10分
【メニュー】土曜日限定ランチセット1000円
【味】ふつうにうまい
【雰囲気】がやがやした市場の定食屋的
【妻の興奮指数】保留(不在)
【俺のおすすめ度】A

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★俺のおすすめ度格付(僭越ながら)
AAA 大満足!絶対おすすめ店
AA 満足!超おすすめ店
A おすすめ店
B 可もなく不可もなく
C 人によってはおすすめしない
D おすすめしない

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